2010-01-01から1年間の記事一覧

第6回宝塚ハーフマラソン

マラソンを始めるきっかけとなった大会。第一回から参加している「超・ご近所マラソン」。スタートは、自宅から徒歩5分の「花のみち」の宝塚大劇場の前。町を2キロほど走った後、武庫川の河川敷に出て、ずっと河原のジョギングコースを走る。「武庫川マラ…

東郷 隆「狙うて候」

作品は、著者自身がスペインのマドリードを訪れたエピソードから始まる。スペインの書店で、著者は、「ムラタ」という人物を描いたコミックを発見する。ムラタは、サムライの地位を捨てて、ヨーロッパに渡り、各国の射撃大会に出場して次々に優勝をさらって…

三浦展+SML「高円寺 東京新女子街」

高円寺が、時代とシンクロしているらしい。「下流社会」「シンプル族の反乱」などで知られる著者は、パルコのマーケティング情報誌「アクロス」の時代から自分にとって最も信頼できるトレンドウォッチャーだった。朝日新聞のインタビューの中で、本書を書い…

かとうちあき「野宿入門」

自分の中では「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」に続く、都市型アウトドア生活の入門書。著者は30歳になる女性。ミニコミ誌「野宿野郎」の編集長だという。逞しい精悍な女性を想像してしまうが、Webで画像をググると、スラリとして、ボーイッシュで、涼や…

田中利美「武庫川紀行」

自分が住んでいたり、住んだことのある土地の紀行や歴史を読むのは楽しい。本書は、ずばり「武庫川紀行」。地元 宝塚の書店で購入。宝塚に移り住んで20年余りになるが、ずっと武庫川の畔に居住。前に住んでいたマンションも、いまのマンションも、ベランダか…

ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」

そうか。もう30年も前に読んだ作品なんだ。大型書店で、復刊フェアで平積みしてあったのを見つけて再読してみようと、自宅の書棚を探したが、見つからず、やむなく再購入。読んでみると、やはり古さを感じるのはなぜだろう。クラークの「幼年期の終り」とか…

NHK「無縁社会プロジェクト」取材班『無縁社会』

今年の2月にテレビで「無縁社会」を見てから10カ月が経っている。 http://d.hatena.ne.jp/nightlander/20100208/1265596923 住所や氏名が不明で、引き取る遺族もない死者のことを「行旅死亡人:こうりょしぼうにん」と呼び、その実態は自治体も警察も把握…

松岡正剛「多読術」

「松丸本舗」のエントリーでも書いたが、松岡正剛は、自分が20代の頃から読んでいる著者で、自宅の書棚を探せば十数冊は見つかると思う。「探せば」と書いたのは、書棚のあちこちに散らばっているからで、その理由は、著書のジャンルを特定できないからであ…

オガワカズヒロ「ソーシャルメディア維新」フェイスブックが塗り替えるインターネット勢力図

今年読んだIT関連の本の中で、後半は、最も重要な本だと思う。 前半が、佐々木俊尚氏の「電子書籍の衝撃」 http://d.hatena.ne.jp/nightlander/20100426 だとすれば、後半はほぼ間違いなく本書だろう。「本に書かれていることなんて、もう過去のことだ」とい…

20年来の探し物、見つかる。

先日、この20年ぐらい探していたものが見つかった。探し物は音楽。昔よく聴いていた曲で、ふとした拍子に口ずさむことがある歌。歌詞とメロディは、覚えているのだが、曲名と歌っていた歌手の名前がわからない。そんな曲が数曲あったのだが、最近は歌詞検…

足立倫行「激変!日本古代史  卑弥呼から平城京まで」

2〜3年に1度、古代史の本を無性に読みたくなる時期が訪れるが、今はその時期ではないので、割と冷静に読めた1冊。古代史おけるお決まりの「謎」を、古代史ビギナーの作家が、最先端の研究者たちに問いかけるというスタイルで語っていく。ちょうど自分の…

デイビッド・ベイショー「追跡する数学者」

主人公である天才数学者の、かつての恋人アーマが、突然失踪してしまう。作家であり、本の装丁家であった彼女は数学者に351冊の本を寄贈して行方をくらます。数学者は、残された本を手がかりに恋人の行方を探しはじめる。ミステリと思って読むと、がっか…

「松丸本舗」初探訪

東京出張の帰り、新幹線を1時間遅い便に変更し、念願の初探訪。丸の内オアゾ内、丸善本店4Fの一画を占める書店内書店。思ったほど広くない。しかし一歩足を踏み入れると、そこは書店というよりも個人の書斎か書庫を思わせる空間だ。人の匂いと体温が濃密に…

村上春樹「「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」

村上春樹作品の9割ぐらいは読んでいると思うが、ある時期までは好きで読むというより「好きではないが、すごく売れているみたいなので、トレンドウォッチングのつもりで読んでおく作家」だった。それが変わってきたのは、著者自身が地下鉄サリン事件の被害…

疋田智「ものぐさ自転車の悦楽  折りたたみ自転車で始める新しき日々」

「自転車による淀川下り計画」着々と準備中、と書きたいところだが、まったく進んでいない。その前に、まず「それなりの自転車」を購入しなければいけないが、これがなかなか難しい。何となく思っているのがフォールディングバイク(折りたたみ自転車)がい…

西田宗千佳「メイドインジャパンとiPad、どこが違う? 世界で勝てるデジタル家電」

なぜ日本でiPadがつくれないのか? なぜ日本でGoogleのような企業が出て来ないのか? いままで、このような議論を、どれだけ聞かされてきたことだろう。この設問は、おそらく出発点としては間違っていない。しかし、そこから導き出される結論がたぶん違って…

歌田明弘『電子書籍の時代は本当に来るのか」

NO BOOK NO LIFE. 自分は、本がなければ生きていけない人間である。だから電子書籍の動向は、とても気になっている。長年、増殖し続ける本と格闘してきたが、そろそろ限界に近づいている。少し前に遊びに行った読書家の友人の家では「本を買うのは基本的に文…

「俊」と「彦」

自分の名前が、どんな理由や経緯で、そう名付けられたか、親に聞いたことがあるだろうか?自分の「俊彦」という自分の名前は、どちらかというと平凡な名前であり、命名の由来や親の特別な思い入れがあると思えなかった。姓名判断などに従って、適当に付けら…

加藤典洋「さようなら、ゴジラたち」

加藤典洋という文芸評論家は2冊目。1冊目は、もう20年以上前に読んだ「君と世界の戦いでは、世界を支援せよ」である。タイトルに釣られて購入。ただでさえ「味方」の少ない世の中なのに、「君と世界の戦い」で、君自身が「世界の側」に立って戦いなさい…

本の買い方

本はできるだけ書店で買うようにしている。それは活字中毒者としての義務だと思っている。自分の住んでいる町によい書店が存続してほしいと思うし、大手の書店にしても今の規模や品揃えを維持してほしいと思っている。ベストセラーは、近所の書店で買うよう…

吉村作治・梅原猛『「太陽の哲学」を求めて』

福岡伸一の対談集「エッジエフェクト」の梅原猛との対談の中に出てきた本。個人的な課題図書としていた本である。2008年、梅原猛は吉村作治の案内でエジプトを旅することになった。彼は出発までにエジプト文明の予習をしておこうと吉村作治の著書を読み、す…

坂口恭平「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」

書店の新刊コーナーで「都市型狩猟採集生活」という言葉が目に飛び込んできて、思わず購入。以前のエントリーで、大学を出て猟師になった千松信也氏の「ぼくは猟師になった」を取り上げたが、こちらは「都市型」という「型」がつく。阪神大震災の日の夜、す…

有川浩「阪急電車」

書店でよく目にするのに、どういうわけかなかなか読む機会が訪れない作家がいる。自分にとっては、東野圭吾、そしてこの有川浩も、ちょっと気になりながら、いまだに購入するところまで至っていない作家の一人。「図書館戦争」シリーズもなんか気になってい…

相愛大学シンポジウム 中沢新一・内田樹・釈徹宗「人文科学の挑戦」

相愛大学の人文学部「仏教文化学科・文化交流学科」の開設記念シンポジウム。内田先生のtwitterで知り、妻とふたり分申し込んで、自分だけ当選。600名のところを1600名応募があったらしい。お目当てのメインはナマ内田先生だが、釈轍宗氏にも興味があ…

岡田斗司夫「世界征服は可能か」

『個人的に岡田斗司夫を読んでみよう企画第3弾」。自分は、この本の読者ではない。この本の読者は「ヤッターマン」「不思議の海のナディア」や「ドラゴンボール」「北斗の拳」とかのファンだった人。『SFや冒険物語には必ず世界征服を企む「悪の組織」が出…

福岡伸一 対談集「エッジエフェクト」

新しい重要な変化は常に周縁(エッジ)で生まれてくる。真ん中ばかりを見ていると次の潮流が見えない。周縁は境界であり、別の世界と触れ合っていて、常に何かが生まれている。「エッジエフェクト」とは化学などで使われる「界面作用」のこと。生物学者であ…

内田樹「街場のメディア論」

今年になって4冊目の内田樹の本。内田先生は、自分がいま一番信頼できると思っている論客の一人。いつもながら独自でありながら、しかも説得力のある論理展開でぐいぐいと読者を引っ張っていく。新聞やテレビなどのマスメディアが凋落しつつあると言われて…

機械じかけの鸚鵡

AR.Drone Parrotなる機械がやってきた。簡単に言うとラジコンヘリコプター。いままでのラジコンヘリと違う点は操縦をiPhoneで行うことである。「絶対買うだろうと思ってたよ」「そんなもん買うのは、あんたぐらいですよ。私の知ってる限り」などという意地悪…

岡田斗司夫「オタクはすでに死んでいる」

自分も時々オタクと呼ばれることがある。別に反論する程のことではないと思っているし、別に気にしたこともない。だから、これまで「オタクとは何か」とか「オタクの考察」とかにまったく興味が持てなかった。個人的に「岡田斗司夫を読んでみよう企画」第2…

腕時計ナノ!

ひと目見て、時計になる! サイズがどんどん小さくなっていくと、ある段階でまったく別のフェイズに飛び込んでいく。新しいナノは、そんなことを感じさせる小ささだ。シャッフルは、さらに小さいがディスプレイを持たないぶんインパクトがない。このボディに…