2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

内田樹「邪悪なものの鎮め方」

2月のエントリーに本書の購入エントリーがある。ちらっと「1Q84」について書かれた章を読んで、ちょっと遠ざかっていた。同じ著者と釈徹宗との対談「現代霊性論」を先に読み、さらに他の本にいろいろと浮気している内に家人に先に読まれてしまい、なかなか…

MOBILE ART LAB 「PhoneBook POPO and MOMO Ride!Ride!」

やられた! 最初にこのアイデアを聞いた時は、「やられた」と思った。そしてYouTubeでコンセプト映像を見て、感動した。紙の本とデジタルメディアが対立しあうのではなく、共存するという発想。携帯や情報端末は、どちらかというと人のコミュニケーションを…

藤沢周平「花のあと」

気がつくと映画が終わりかけている。藤沢周平は9割ぐらいは読んでいると思うが、時々短編集で読み漏らした作品があって、映画化されて初めて知るということが時々起こる。「花のあと」も、そんな一冊。表題作は剣の腕が立つ武家の女性の物語。藤沢周平らし…

クリストファー・マクドゥーガル「BORN TO RUN 走るために生まれた」

スゴい本だ。書店で見つけた時に気になっていたが、まさかこれほどの本とは。間違いなく今年の「マイ・ベスト3」に入りそうな本。著者は、自らがエクストリーム・スポーツも手がけるアスリートでもあるジャーナリストだ。しかしランニングだけは、多くの故…

梅原猛「葬られた王朝 古代出雲の謎を解く」

数年に一度「古代史マイブーム」とでもいうべき熱中期が訪れ、数カ月の間、古代史関連の本ばかり読む時期が続く。梅原猛の本も、そんなマイブームのきっかけになったりする。「隠された十字架」「水底の歌」「神々の流竄」など…。著者の本は、どれも、いわば…

世界の終わり「EARTH」

「世界の終わり」というインディーズのグループが人気を集めていると聞いて、iTune storeで購入してみた。それぐらいインパクトのある名前だ。少なくとも自分には…。もっと静かな音楽がと思っていたが、実際聴いてみると、けっこうテンポのいいロック。メッ…

柴田哲孝「GEQ」

かなり宿題的に読んだ「1Q84」「太陽を曵く馬」「仮想儀礼」が終わり、一段落。もう少し軽めのエンタテインメントを読んでみようと手に取ったのが、この作品。「GEQ」とはGreat EarthQuake---巨大地震のこと。作者は、「TENGU」「KAPPA」「RYU」という日…