2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

1Q84の読み方 その2 BOOK3を読んで。

1Q84 BOOK3をもう少し考えてみる。 村上春樹の作品は9割ぐらいは読んでいる。しかし、ファンというわけではない。どちらかというとトレンドウォッチングの一環という感じで、出る度に真っ先に買って読んできた。どこか翻訳小説を読んでいるような文体と、日…

金哲彦「走る意味 命を救うランニング」

ランニング初心者として金哲彦氏の本は何冊か読んでいる。中でも「3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから (光文社新書)」は、2008年の東京マラソン挑戦の時の参考書として何度も何度も読んだバイブルだ。著者が提唱する「体幹ランニング」と…

佐々木俊尚「電子書籍の衝撃 本は以下に崩壊し、いかに復活するか?」

2010年に読んだ本の中で、いまのところベストの本ではないか。活字中毒者の自分として、とても気なるのが「本の未来」。相次ぐ雑誌の休刊、若者の活字離れ、一部を除いてベストセラーの不在。いっこうに立ち上がって来ない日本版電子書籍のビジネス。そ…

村上春樹「1Q84 BOOK3」

サクサク読めた。とってもスムーズ。ちょっと肩すかしだな。というのが正直な感想。ほんとうは、新興宗教「さきがけ」のことをもっと描いてほしかったのだ。BOOK1、BOOK2以上に登場人物の数が少なくなり、基本は天吾、青豆、牛河の3名によって話が進んで…

篠田節子「仮想儀礼」ようやく読了

長かった。読みづらかった。これで、個人的に「新興宗教3部作」と呼んでいる、村上春樹「1Q84」高村薫「太陽を曳く馬」篠田節子「仮想儀礼」を全部読み終えたことになる。「1Q84」book3が出る数日前になんとか読み終えることができた。何とか宿題を…

J.H.コッブ「隠密部隊ファントムフォース」

軍事スリラーは大好きなジャンルである。中でも潜水艦もの、ステルス兵器もの、特殊部隊もの、スナイパーものは、書名にその言葉を見つけしだい手当たりしだい買ってしまう。自分はなぜか「卑怯な」戦い方に惹かれるようなのである。海中に、深く静かに潜航…

ジェフ・エドワーズ「原潜デルタⅢを撃沈せよ」上下 文春文庫

潜水艦が好き。海戦小説が好き。という理由で、この手の作品は即、購入する。はじめての作家かと思ったら、以前、同じ作家の「U307を雷撃せよ」を読んでいた。やはり潜水艦もので、なかなかよく書けていた。著者はアメリカ海軍で対潜戦特技官として勤務して…