2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

恩田陸「きのうの世界」

このところ震災・原発関係、スマートテレビ、電子書籍、シェア、コミュニティデザインなど、考えながら読む感じの本が多かったので、息抜きに小説を読むことにした。割と軽く読めて、たっぷり楽しめる長編小説がいい。買ったのは恩田陸「きのうの世界」と奥…

佐野眞一「津波と原発」

なぜ著者が原発や震災の本を書いたのだろう?と一瞬思ったが、他の著作を思い出して納得。「東電OL殺人事件」“原子力の父”といわれた正力松太郎を描いた「巨怪伝」。「東電OL殺人事件」は面白かったが、著者の思い込みの強さ、ゴシップを執拗に追いかける姿…

境 治「テレビは生き残れるのか」

ここ1〜2年の間読んだ、スマートテレビやテレビの未来を考察した本の中で一番よかった本。よかった理由は、未来のテレビのありかたや広告ビジネスのありかたを曲がりなりにも提示してくれていること。「インターネットやソーシャルメディアの普及によりテ…

中沢新一「日本の大転換」

中沢新一という人、よく読むし、好きなのだけど、ちょっと微妙なところもある。例えば「アースダイバー」という本は、東京の縄文時代の地図を頼りに、現代の東京を探検するという一種の紀行作品。かつて縄文人が聖地としたような場所は、いまでもお寺や神社…

角幡唯介「雪男は向こうからやって来た」

「空白の5マイル」に続く作品。前作は、21世紀の地球に、未踏の秘境がまだ存在していたという驚き。そして、著者自身がその探検に挑むというリアリティ。探検は過酷を極め、著者は生死の境をさまよい、かろうじて生還したという事実。さらに、その秘境をめ…

内田樹・成瀬雅春「身体で考える」

著名なヨーガ行者と内田先生の対談。自分はヨーガをやってる人とかが苦手で、あの容貌とかファッションを見ただけで引いてしまう。その上いきなり空中浮揚などと言われると拒否反応を起こすしかない。これはたぶんオウム事件のトラウマだ。もちろん、あの教…