2012-01-01から1年間の記事一覧
風邪をひいた。 今年で8回目となる宝塚ハーフマラソン。第1回から風邪で棄権した1回を除き、ずっと参加している。毎年、23日の天皇誕生日に開催されるが、今年は振替休日で24日の月曜日に開催で、三連休の最終日でクリスマスイブの開催。週の半ばから鼻水…
本書は、友人が読んでいたのをチラリと見せてもらって、面白そうだな、と思って、購入。以前に読んだ高村薫の作品「太陽を曳く馬」について若手の仏教徒たちが語っているという。「太陽を曳く馬」と、この作品を書くきっかけとなった「オウム」の問題を、現…
前作「太陽を曳く馬」から3年ぶりの長編。 「晴子情歌」「新リア王」「太陽を曳く馬」の難解三部作から一転しての、本格刑事小説、犯罪小説である。『僕らの高村薫が帰ってきた』と、高村ファンには好評のようだ。しかし「晴子情歌」「新リア王」を読んでい…
グループエントリー。 8回目のフルマラソンになる。昨年は大阪、神戸とも当選して両方に参加できたが、今年は開催日が同日のため、どちらかしか参加できないので、倍率を考えてどちらも申し込むことにする。そして少しでも倍率を下げるためにグループエント…
Kindleで読みたかった。 「FREE」「ロングテール」に続く第3弾。Kindle版で読みたかったが、肝心のKindleが1月配達なので、紙の本を買う。Webやデジタルの世界で起きている潮流が、今度は製造業を変えていこうとしている。その変化を描いた本だ。ワクワク…
この数日、普段は閑古鳥が鳴くわがブログのアクセス数が急増していると思ったら、昨年の「大阪マラソンの応援Tips」と「大阪マラソン完走記」に集中しています。そこで昨年度、応援にきてくれる友人たちに向けて書いた応援Tipsを2012年仕様に、ちょっとだけ…
「空白の5マイル」「雪男は向こうからやってきた」に続く3作目。今度は北極が舞台だ。探検の歴史と自らの探検紀行を同時進行で語っていくという手法はすっかり定着したようだ。どちらか一方だけだとたぶん退屈してしまう探検読み物が、この手法なら最後ま…
知人からのおすすめ。「大阪アースダイバー」を読んで、にわかに大阪の町や歴史への興味がわいてきて、本書と井上理津子「最後の色街 飛田」を購入。本書は市民講座「ナカノシマ大学」の講義の書籍化である。著者は、宗教学者の釈徹宗と歴史学者の高島幸次。…
2005年に出版された「アースダイバー」はとても面白い本だった。 縄文時代の地図を頼りに現代の東京を探検するというアイデアは秀逸で、東京勤務時代、単身の退屈な休日に、この本を鞄に入れて、自転車であちこち走りまわった記憶がある。その「大阪版」…
2カ月以上も間が空いてしまった。 本は以前と変わらず読んでいるのだが、感想が書けなくなってしまった。幾つかの個人的な事情や、仕事のこともあり、精神的に余裕がなく、読んだ本の中身を、きちんと自分の中で消化するためのエネルギーが枯渇しているみた…
オウムの犯行と思っていたが。 ひと月ほど、仕事で、ある分野の本ばかり読んでいたので、個人的な読書日記は久しぶり。「ビブリア」の3、ジェフリー・ディーバーなど、数冊。その中でも本書は特に面白かった。国松長官狙撃事件といえば、一般にオウム真理教…
気がついたらジャイアント。 数年前に自転車に乗るようになってから、ジャイアントというブランドが目につくようになった。台湾のメーカーで、世界の自転車メーカーのトップを走る企業であるという。3月にびわ湖1周イベントに参加して以来、ロードバイクが…
時代小説は好きなジャンルだが、藤沢周平を読み尽くした後は、他の作家を読んでもあまり面白くないと思ってしまう。ストーリーがご都合主義で人物描写が浅い。しかも設定などが藤沢作品の二番一煎じに思えてしまう。だから時代小説が読みたくなると、藤沢作…
著者の関わる本が、ほぼ同時に3冊出た。スタジオ-Lの仕事ぶりをアドベンチャーゲーム形式で手法で紹介した「コミュニティデザインの仕事」。対談集「幸せに向うデザイン—共感とつながりで変えていく社会」。本書は、著者の執筆とNHK Eテレの番組「東北発☆未…
ランニングの本は色々読んだが、この本は異色の面白さ。著者は本田技研で自動車の開発や設計に携わるエンジニア。町内の駅伝に出場したのをきっかけにランニングを始める。凝り性のようで、一時は毎月600kmを走りこむシリアスランナーになり、練習し過ぎで身…
こんな凄い本を、なぜ今の今まで知らなかったのだろう。少し前に書店の文庫コーナーで見つけて気になっていたが、その時は買わなかった。買うきっかけになったのは4月23日放送のNHK Eテレの「スーパープレゼンテーション」で、著者のTEDトークを見たことだ…
自分では、まず買わない本である。先入観で選んではいけないが、この手の本はなかなか手が出ない。著者はライトノベルの作家だという。カバーおよび挿絵がアニメ風というかコミック風で、それだけで拒否反応を起こしてしまう。読んだ家人によると「古書の話…
生物学者でありながら「小説家の文章」を書いてしまう希有な著者、福岡伸一によるフェルメール紀行。世界中に散らばったフェルメール作品を、所蔵している美術館において鑑賞するという贅沢な企画である。ANAの機内誌「翼の王国」に連載された。著者は、例え…
3月18日6時30分頃、滋賀県長浜市の湖沿いの豊公園。天候は曇り。前日は雨だったので、路面はところどころ濡れている。気温は5度前後。かなり寒い。ここは「びわ湖一周ロングライド2012」のスタート地点。僕たちを取り囲む参加者は、どれも本格的なロードバ…
2月26日、東京マラソンの朝、僕は7回目のマラソンを、岡山県の総社市でスタートしようとしていた。「そうじゃ吉備路マラソン2012」朝の天気予報によると気温は6度。天気は曇りだが、風は強くない。まずまずのマラソン日和。体調は悪くないが、何となく身体…
いま僕が最も信頼している論客、内田樹センセイの著書。出れば必ず買う著者の一人。昨年末に読了していたが、今回は、ちょっと気になることがあって、感想を書きあぐねているうちに、もう次の著書が出てしまった。(中沢新一との対談集「日本の文脈」)著者…
海洋をテーマにした文学は、大好きなジャンルだが、その中でも深海を舞台にした「深海もの」は、どんな駄作でも必ず買ってしまう分野。古くは、ジュールベルヌの「海底二万里」。A.C.コナンドイル「マラコット深海」。A.C.クラークの「海底牧場」。最近では…
今でも書店で平積みのベストセラー。 昨年のベストセラーを今ごろ読了。クライトン風のハイテクスリラー、SF、軍事モノと、ジャンルを超越している。アメリカのネオコン、ルワンダの虐殺など、人類の悪意や暴力を語る視点は、伊藤計劃「虐殺器官」を思わせる…
3.11以降、福島第一原発で何があったのか。そして東電や官邸はどのように動いたのか、その詳細が、未だ明らかになっていいない。しかも官邸内の議論の議事録が残されていなかったことが最近になって判明するなど、政府は当時の情報を隠蔽しようとしていると…
この本を、もう2カ月以上も鞄に入れて持ち歩いている。2度通読し、時間があればページを開いて読んでいる。そのせいで他の本が読めないでいる。感想を書こうとしたが、うまく書けない。書けない理由は、本書によって、今回の震災や原発事故に関して、これ…
7回目の地元ハーフマラソン。 もう一カ月以上も経つが、いちおう記録に残しておこう。今回で7回目を迎える地元マラソン。第一回から参加し、一度、風邪で棄権した以外、ずっと参加し続けている大会。自宅から5分のスタート/受付場所。コースも、大半がい…
たぶん40年ぶりぐらいに詩集を買った。NHK BS「週刊ブックレビュー」のおすすめ本。著者は詩人。福島で生まれ、福島に住んでいる。震災の直後からTwitterでつぶやき始める。つぶやいた直後、全国から171人のフォローがあった。翌朝には550人、3日目の朝には…