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数多久遠「半島へ 陸自山岳連隊」

この時機に、あまりにタイミングが良すぎる!?出版。 実兄の暗殺、粛清される高官たち、ミサイル発射、核実験など、エスカレートする挑発行為…。迫る北の崩壊。その時、韓国、米国、中国はどう動くのだろう。そして日本は、自衛隊はどう対応するのだろう…。…

上杉 聰『「憲法改正」に突き進むカルト集団 日本会議とは何か」

日本会議というの組織のことを知り、その活動の実態が明らかになって来ると、強い悔恨の気持ちにとらわれてしまう。70年代以来、僕らが政治に興味を失い、背を向けるようになってしまったこと。そして、その後、僕らが大量生産大量消費、経済至上主義にどっ…

P・W・シンガー&オーガスト・コール「中国軍を駆逐せよ!ゴースト・フリート出撃す」

最近、軍事関係のエントリーが多いかなあ…。実際には、読む本全体の1/10にもならないと思うが、最近のエントリーだけを読むと誤解されるかもしれない。潜水艦モノ、海戦モノ、ハイテク軍事スリラーはもともと好きなジャンルだけど、本書も、その類である。…

T・マーク・マッカリー中佐&ケヴィン・マウラー「ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言」

本書は無人機のひとつである「プレデター」のパイロットが書いた本である。数年前、フランスのパロット社の「ARドローン」を買って飛ばしてみて、物凄く大きな可能性を感じたことを覚えている。「無人機:ドローン」は、世の中に大きな変化を引き起こすイノ…

数多久遠(あまたくおん)「黎明の笛」kindle版

前回エントリーの「深淵の覇者」の著者のデビュー作。著者は航空自衛隊の元幹部自衛官。本書に先立って2008年に軍事シミュレーション小説「日本海クライシス2012」をネットで発表。その後、本書の原型となった「黎明の笛 KDP版」を個人出版。それが出版社の…

数多久遠「深淵の覇者」

大好きな海戦&潜水艦モノ。 舞台は、尖閣諸島付近や沖縄トラフなど東シナ海。著者は航空自衛隊の元幹部自衛官。帯に「これはただのフィクションではない。警告の書だ!」とあるが、「尖閣諸島をめぐる日中の紛争」という点では、設定にリアリティが足りず、…

沢木耕太郎「キャパの十字架」

いやあ面白かった。400ページ近いボリュームにも関わらず、一晩で読了。本書の内容は、2013年にNHKの番組で放送されたものと同じだと思うが、残念ながら見逃している。文庫になって購入したが、この内容なら単行本で買ってもよかった。 写真「崩れ落ちる兵士…

かわぐちかいじ「空母いぶき1/2」

「これはもう空母じゃないか」 海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が就役した時、「おいおい、これは空母そのものではないか」と思った。ヘリコプター搭載空母というのだろうが、ちょっと改造すれば戦闘機を搭載できるのではないかと思った。本書…

NHKスペシャル新・映像の世紀「02 グレートファミリー新たな支配者」

NHKスペシャル 新・映像の世紀「02 グレートファミリー新たな支配者」。録画しておいたのをようやく視聴。「01 百年の悲劇はここから始まった」もよかったが、今回も見応えがあった。20世紀に入って急速に台頭してきた大富豪たちに焦点を当てて資本主義の爆…

村上春樹「辺境・近境 ノモンハンの鉄の墓場」

ノモンハン事件の3冊目は、村上春樹の紀行エッセイの中の一章。再読である。本書を選んだのは、僕らの世代に近い人が、ノモンハン事件に触れ、さらにあの戦場の現在を訪れて、何に、どう感じたか、ということを知りたかったからである。 「ねじまき鳥クロニ…

伊藤桂一「静かなノモンハン」

「ノモンハンの夏」とは対照的に、兵士の一人一人に寄り添うように書かれたノモンハンである。著者自身が中国北部で4年9ヶ月の軍務に就いている。小説家で詩人。本書で1984年、芸術選奨文部大臣賞、吉川英治文学賞を受賞している。もう新刊では買えず、ama…

半藤一利「ノモンハンの夏」

「ノモンハン? モンハン? ゲーム?」 ひと月ほど前にテレビを見ていて、椅子から転げ落ちそうになった。朝の報道番組で、若者に太平洋戦争や占領時代のことを知っているかをたずねる企画で、確か若い女性だと思うが、「マッカーサー? え? マッカートニー…

半藤一利「昭和史1926-1945」Kindle版

恥ずかしながら今さらの「昭和史」。 この齢になって、初めて昭和史を読んでみようと思った。理由は、最近、戦後史に関する本を色々読み始めて、自分が「あの戦争」と「あの時代」に関してほとんど何も知らないという事実をいまになって痛感していること。ま…

半藤一利「日本のいちばん長い日」2本の映画とともに。

最初に1967年公開の岡本喜八監督作品をテレビで観た。次に2015年公開の原田眞人監督作品を映画館で観た。最後に原作を読んだ。 岡本喜八監督作品「日本のいちばん長い日」 戦後70年という、この夏、昭和史」を読んでみようと思った。テキストに選んだのは、…

クリス・カイル「アメリカンスナイパー」原作と映画と。

実在のスナイパーの自伝。クリント・イーストウッド監督で映画化され、戦争映画としては「プライベート・ライアン」を超える興行収入を上げている。昨年から予告編などで知っていたが、実在の人物が主人公とは知らず、単にスナイパーが主人公のアクション映…

ティムール・ヴェルメシュ「帰ってきたヒトラー」

2011年のベルリンの一画で、一人の男が目を覚ます。彼はガソリン臭い軍服を着ている。彼の名はアドルフ・ヒトラー。1945年、陥落直前のベルリンからたった一人で現代にタイムスリップしてきた。側近も、親衛隊も、軍隊もいない彼は、街をさまよう内に親切な…

映画「永遠の0」

泣いた。 ようやく映画版「永遠の0」を鑑賞。しっかり泣いた。周囲からも、すすりあげる声やハンカチを取り出す音が、聞こえてきた。2年ほど前、原作を読んだ時もやっぱり泣いたと思う。しかし見終わってみると、原作を読んだ時と同じ違和感を感じている自…

半藤一利 宮崎駿「腰ぬけ愛国談義」

8月になって、日記を一度も書いていない。本を読むペースはいつも通りなのだが、ちょっと手強い本に遭遇してしまい、感想を書きあぐねている内に、ひと月近くが過ぎてしまった。その本は「オウム真理教」についての本なのだが、感想をまとめるのは、もう少…

宮崎駿「風立ちぬ」堀越二郎「零戦 その誕生と栄光の記録」堀辰雄「風立ちぬ」

アニメ「風立ちぬ」を見に行くかどうか…。映画館で4分あまりの予告編を見て、よさそうに思ったが、ちょっと悩ましい。宮崎駿の飛行機モノは個人的には厳しいものがある。「紅の豚」は見ていて恥ずかしくて、途中で席を立ちそうになった。飛行機モノ第二弾と…

チャールズ・マケイン「猛き海狼」

冬休みのエンターテインメント第2弾。海戦小説という大好きなカテゴリーがあるのだが、なかなか新作が出てこないのが悩み。作家としてはダグラス・リーマン等がいるのだが、高齢のせいか、新作が出てこない。本書は、久々の海戦小説として期待した。有名な…

加藤典洋「さようなら、ゴジラたち」

加藤典洋という文芸評論家は2冊目。1冊目は、もう20年以上前に読んだ「君と世界の戦いでは、世界を支援せよ」である。タイトルに釣られて購入。ただでさえ「味方」の少ない世の中なのに、「君と世界の戦い」で、君自身が「世界の側」に立って戦いなさい…

ジェフ・エドワーズ「原潜デルタⅢを撃沈せよ」上下 文春文庫

潜水艦が好き。海戦小説が好き。という理由で、この手の作品は即、購入する。はじめての作家かと思ったら、以前、同じ作家の「U307を雷撃せよ」を読んでいた。やはり潜水艦もので、なかなかよく書けていた。著者はアメリカ海軍で対潜戦特技官として勤務して…

伊藤計劃「虐殺器官」

もう十数年前のことである。当時の写真週刊誌に、ボスニア紛争の写真が掲載されていた。カメラが捉えていたのは虐殺で犠牲になった「人間の骨」だった。記事には「憎悪のあまり、殺すだけでは足りず、肉を骨から削いだ。」とあった。思わず背筋が冷たくなっ…