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村上春樹「騎士団長殺し」

サクサク・ストーリー。 これまででいちばんサクサク読めた。途中でひっかかったり、退屈したり、考え込んだりすることなく、ほんとうに、サクサク、サクサクとストーリーが進んでいき、2冊合わせて1000ページにもなる大作をいっきに読ませてしまう。元々ス…

加藤典洋「村上春樹イエローページ1/2/3」

同じ著者による「村上春樹はむずかしい」を読んで、さらに、初期の村上作品を再読してみて、色々と考えさせられるところがあった。そこで「村上春樹はむずかしい」の前身とも言える本書も読んでみることにした。幻冬社から文庫で出ているが、1、2は絶版。3…

加藤典洋「村上春樹は、むずかしい」

友人である原さんのおすすめ。デビュー作「風の歌を聴け」から「女のいない男たち」まで、村上春樹の作家活動の全容を新書250ページ余りで一気に語りつくす。著者は村上春樹の作家活動を「初期」(1972〜82)、「前期」1982〜87)、「中期」(1987〜99)、「後期…

村上春樹「辺境・近境 ノモンハンの鉄の墓場」

ノモンハン事件の3冊目は、村上春樹の紀行エッセイの中の一章。再読である。本書を選んだのは、僕らの世代に近い人が、ノモンハン事件に触れ、さらにあの戦場の現在を訪れて、何に、どう感じたか、ということを知りたかったからである。 「ねじまき鳥クロニ…

村上春樹「職業としての小説家」

これはメイキング・オブ・ハルキワールドである。 あまりチャーミングとは言えない素っ気ないタイトル。思うところあって、即、購入。村上春樹は、デビュー以来、ずっと継続して読んできた。しかし、90年台半ばまでは、かなり批判的に読んできたと思う。その…

Hサんの返信への返信 村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅」

Hさんという人がFacebookに村上春樹の新作への感想を書いていたので、コメントを付けたら、彼のブログに長い返信が書かれてびっくり。http://water-planet-bungaku.blog.so-net.ne.jp/2013-05-16 その内容は彼のブログを読んでもらうことにして、その返信へ…

村上春樹「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」

いわくありげなタイトルと発売日のみの発表で、ここまで話題になるのだから凄い。店頭に大量に置かれた本書をレジに持っていくのは、少し恥ずかしい。本を買うのに、こんな気持ちを体験するのは珍しい。村上春樹の作品。かつては時代のトレンドをチェックす…

小澤征爾×村上春樹「小澤征爾さんと、音楽について話をする」

いい本だと思います。読んで面白かったです。しかし自分にはこの本を語る資格はありません。この本の中で語られている音楽のほとんどを聴いたことがないからです。村上春樹がジャズだけでなく、クラシック音楽をここまで聴きこんでいるとは知らなかったです…

村上春樹「「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです」

村上春樹作品の9割ぐらいは読んでいると思うが、ある時期までは好きで読むというより「好きではないが、すごく売れているみたいなので、トレンドウォッチングのつもりで読んでおく作家」だった。それが変わってきたのは、著者自身が地下鉄サリン事件の被害…

雑誌 考える人「村上春樹ロングインタビュー」

とてもよいインタビューだったので書いておこう。高原のホテルに2泊3日で滞在しながらのインタビュー。ボリュームがたっぷりで、読み終えるのにゆうに3時間はかかった。村上春樹自身が語る言葉をこんなに長く読んだのは初めての体験。彼の作品について、…

1Q84の読み方 その2 BOOK3を読んで。

1Q84 BOOK3をもう少し考えてみる。 村上春樹の作品は9割ぐらいは読んでいる。しかし、ファンというわけではない。どちらかというとトレンドウォッチングの一環という感じで、出る度に真っ先に買って読んできた。どこか翻訳小説を読んでいるような文体と、日…

村上春樹「1Q84 BOOK3」

サクサク読めた。とってもスムーズ。ちょっと肩すかしだな。というのが正直な感想。ほんとうは、新興宗教「さきがけ」のことをもっと描いてほしかったのだ。BOOK1、BOOK2以上に登場人物の数が少なくなり、基本は天吾、青豆、牛河の3名によって話が進んで…

「1Q84」の読み方

「1Q84」の読み方 この小説で自分がいちばん注目しているのは「悪」の描き方だ。「悪」はどこからどうやって生まれてくるのか、それは、この小説の最も重要なテーマのひとつだと思っている。1995年、地下鉄サリン事件が起きた。村上春樹は、1997年、その被…