ロボット

柞刈湯葉「横浜駅SF」

「横浜駅」が暴走、自己増殖して日本を覆い尽くす。 映画「ターミネーター」で人類に反乱を起こす人工知能の名は「スカイネット」。本書では「横浜駅」と「スイカネット」が暴走を起こして、日本全土を支配しようとする。昨年末に出版された直後、書店で手に…

高城剛「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか? ドローンを制する者は世界を制す」

読んで、かなりショックを受けた。これまで著者の本を何冊読んできたことだろう。怪しいという人もいるが、新しいトレンドを嗅ぎ分ける嗅覚の鋭さと、自身のライフスタイルすらガラリと変化させてサバイバルしていく柔軟性には、いつも驚かされる。著者は、2…

T・マーク・マッカリー中佐&ケヴィン・マウラー「ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言」

本書は無人機のひとつである「プレデター」のパイロットが書いた本である。数年前、フランスのパロット社の「ARドローン」を買って飛ばしてみて、物凄く大きな可能性を感じたことを覚えている。「無人機:ドローン」は、世の中に大きな変化を引き起こすイノ…

宮内悠介「ヨハネスブルグの天使たち」

このところ日本の新しいSF作家たちを読んでいる。囲碁や将棋など、ゲームを題材にしたSF短編集「盤上の夜」がなかなかよかったので、本書を購入。舞台は、前作とはガラリと変わって、近未来のリアルワールド。内戦により荒廃した近未来のヨハネスブルグ、9.1…

藤崎慎吾「深海大戦」

著者の前々作の「ハイドゥナン」は、深海テーマと海底遺跡、島の伝説、共感覚、海底地震など魅力的な要素を組み合わせた壮大なSFだった。前作の「鯨の王」はシロナガスクジラをはるかに越える巨体と知能を持った新種の鯨とのファーストコンタクト話で、まあ…

ナレッジシアターこけら落とし公演「ロボット版銀河鉄道の夜」

4月にオープンしたグランフロント大阪の核施設「ナレッジキャピタル」内にある『ナレッジシアター」のこけら落とし公演。大阪大学のロボット演劇プロジェクトと吉本興行によるコラボ企画。作/演出は平田オリザ。登場するロボットはATRのロボビーR3。ロボビ…

グレゴリー・ベンフォード「輝く永遠への航海」

ロボットが人類に反乱を起こす「ロボポカリプス」を読んで「機械VS人間の戦い」を描いた作品をあれこれ思い描いているうちに読みたくなった作品がいくつかあった。その内の一冊が本書である。「夜の大海の中で」から始まる「機械生命VS有機生命」シリーズの…

ダニエル・H・ウィルソン「ロボポカリプス」

機械VS人類。 スピルバーグ監督による映画化という帯のコピー惹かれて購入。進化した機械が人類に反乱を起こすというテーマは、SFの黎明期から繰り返し描かれてきた。この「機械と人類の戦い」という物語は、昔は遠い夢物語だったが、新しくなるに従ってリア…

機械じかけの鸚鵡

AR.Drone Parrotなる機械がやってきた。簡単に言うとラジコンヘリコプター。いままでのラジコンヘリと違う点は操縦をiPhoneで行うことである。「絶対買うだろうと思ってたよ」「そんなもん買うのは、あんたぐらいですよ。私の知ってる限り」などという意地悪…

スタニスワフ・レム「砂漠の惑星」ハヤカワSF文庫

同じ本を2度読むことはほとんどないが、本書は、その例外とも言える1冊。高校か大学の頃、初めて読み、その後2度は読んでいる。数年前に、もう一度読みたいと思って本棚を探したが見つからず、絶版になっていて書店にもなく、ネットで古書を探してようや…

飛 浩隆「グラン・ヴァカンス--廃園の天使<1>」ハヤカワ文庫JA

かっこいいSFが読みたかったら、これしかない。 SFだが、その魅力はSFというジャンルを遙かに凌駕している。流麗でスタイリッシュ、審美的ともいえる文章。トリッキーで意表を突くストーリー。舞台は、仮想リゾート“数値海岸”の中の「夏の区界」。ゲス…