ランニング用左右独立型ワイヤレスイヤホン購入記。

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ふだん音楽を聴くのは、週2〜3回のランニングの時のみ。仕事場への通勤の電車は読書にあてているし、家でも仕事場でも音楽はあまり聴かない。それでも1回のランでだいたい1時間から2時間は走るので、週に3〜5時間は音楽を聴いていることになる。そのためのオーディオは、iPhoneBluetoothのワイヤレスイヤホンである。ランニングにワイヤレスのイヤホンを使い出してから、もう10年以上になる。音質面では物足りない部分もあるが、一度でもコードのない快適さを体験してしまうと、もう元には戻れない。これまでに買ったBluetoothイヤホンは10個以上。たくさん買った理由は、よく壊れるからである。特に、最初の頃は、防水性・防滴性も不十分で、1〜2回の使用で壊れる製品も多かった。製品自体が防水・防滴を謳っていても、実際に使ってみると、雨の中を走ったり、大量に汗をかくと故障してしまうことも多かった。水道で水洗いできることを謳った製品でも、数回の使用で故障し、修理に出すと、充電用のミニUSB端子のカバーの隙間からわずかずつ水が侵入したための故障だと言われ、保証期間中なので、新品交換になった。3回も新品交換になった製品もあった。以下はそのエントリー 

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以来、防水・防滴を謳った製品でも信用しないことにしている。雨が降ってきたら、外してウエストバッグに収める。走り終わった後は、水洗いをせずに固く絞った布で拭くだけ。3回に1回は、イヤーピースを外して石鹸で洗うことにしている。それだけ注意していても、やっぱり壊れる。ランニング中というのは電子機器にとって過酷な環境かもしれないと諦め、シューズなど同じく消耗品と考えることにした。ただ、ここ1〜2年は、スポーツ用のBluetoothイヤホンもたくさん出てきたせいか、防水性も向上し、故障に見舞われていない。

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ワイヤレスの究極の姿である左右独立型ワイヤレスイヤホンは、登場してから数年で、価格が数千円まで下がってきた。2年ほど前にアップルから左右独立型のAirPodsが登場、早速購入した。当然のことながらiPhoneと組み合わせた使い勝手は抜群で、音質も悪くなかった。しかし、耳への装着がゆるく、防滴でもないため、ランニングには使えなかった。昨年あたりからランニング用を謳った左右独立型イヤホンが登場してきたので、購入を考え始めた。

候補に挙げたのは3機種。SONYBOSE、そしてJaybird。

連続再生時間がSONY3時間、Jaybird 4時間、BOSE5時間。ランニングの練習では、たまに3時間を越えることがあるので、SONYはちょっと不利。機能的にはSONYのみノイズキャンセル機能を備えている。ノイズキャンセルは、電車の中などでは絶大な効果を発揮するが、ランニング用に必要かどうかは疑問。はむしろランニング中は、周囲の音が聞こえている方が安全だと思う。音楽に浸っていると、すぐそばをクルマや自転車がかすめていって怖い思いをすることがある。歩道を走っていて、後ろから来た自転車がベルを鳴らしているのに気づかなかったこともある。現在使用している左右連結型のBluetoothイヤホンでも、耳に差し込むイヤーピースを緩めのサイズにして外の音が聴こえるようにしている。そうすると低域が抜けてしまい、スカスカの音になる曲もあるが、iPhone側のイコライザで低域を持ち上げて補っている。SONY製は、ノイズキャンセル機能のONとOFFに加え、外部音が聴こえるモードを備えている。早速梅田のヨドバシで視聴してみる。

左右独立型は他のBluetoothイヤホンと違って勝手に視聴できないので、店のスタッフにお願いして視聴させてもらう。それぞれ自分のiPhoneにペアリングして接続、普段聴いている曲で視聴する。音の良いJazzと、低域のたっぷり入ったロックの曲、聴き慣れた女性ボーカルで比較。3機種ともハイレゾではないが、普段はiTuneのハイレゾではないライブラリーで聴いているので問題ない。筐体はSONYが一番コンパクトで、Jaybird、BOSEの順番に大きくなる。耳に装着したフィット感は、3機種とも悪くない。3機種とも固定用のフィンがあって、しっかり固定される。

コンパクトなSONY、大ブリなBOSE

SONYは一番コンパクトなので、目立たず、格好も良い。BOSEは筐体が大きく、耳から出っ張って目立つ。Jaybirdは、その中間ぐらい。装着した印象は、見た目も含めてSONYが気に入った。音はどうだろう。

ソニーらしい清潔で緻密な音。

店頭でじっくり聴き比べるのは難しい。ざっくりと聴いた印象。SONYは、おなじみの清潔で緻密な感じの音。所有しているソニー製のワイヤードイヤホンと傾向が似ている。割と好きな音だが、曲によっては物足りないところがある。それと、ちょっと低音が弱いと感じた。さらにiPhone側で出力を最大に上げても音量が小さめ。多分、実際に聴く時は問題ないと思うが、騒音の多い店頭では損してるかも。

Jaybirdはクセのない素直な音で聴きやすい。

普段一番よく使っているオーディオテクニカに近い音。低音は十分ではないが、ランニング中なら気にならないだろう。専用のアプリのイコライザーでかなりいじれそう。筐体に大きく表示されたjbのロゴが目立つのがちょっと。

重低音のBOSE

筐体が一番大きいせいか、低音が明らかにしっかり出ている。今まで使ってきた、どのワイヤレスイヤホンと比べても、明らかに低音が力強い。重低音好きとしては、かなり惹かれる。筐体の大きさは、装着してみると気にならない。スペックでは片チャンネルあたり1〜2gほど重いが、それほど気にならない。筐体が大きいせいか、操作ボタンも大ぶりで操作しやすい。

どれを選ぶか。

店頭の試聴では、時間の制約もあり、結局わからないことも多い。低音不足と感じたのは、イヤピースのサイズが小さくて耳に合わず、密閉度が低かったせいかもしれない。音が途切れるのは、店内に充満する電波のせいかもしれない。音が硬く、レンジが狭いのは、箱から出した直後で、エイジング不足のせいかもしれない。同じ曲での比較も、少し時間を置くと、前の試聴の音を忘れてしまう。結局は、ざっくり聴いた印象でえ判断するしかない。重低音の印象と一番長い連続再生時間でBOSEに決定。

 実際に使ってみる。

早速、家に帰って充電。充電は専用の充電ケースで行う。この充電ケースで2回フル充電できるのでトータル15時間の再生が可能だ。気になったのが、この充電ケースの大きさ。サイズは100mm W x 38mm H x 48mm Dで、重さも80g。他の機種の倍近い。ランニング用の小さなウエストバッグの中では、かなりかさばる。これでは充電ケースごとランニングに持ち出す気にならない。ちょっと後悔。まあレースでもなければ5時間以上走ることは滅多にないので、ケースを持って走ることはないだろうと納得する。

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AirPodsとの比較(上から充電ケース、充電ケースオープン、イヤホン本体)


装着感は良好。

まずは室内で試聴。前後に長いユニットを縦にして耳穴に入れ、ねじるように押し込む。これだけでシリコン製のイヤピースと一体になった固定用のフィンにより、かなりしっかりと固定される。外部音はかなり遮断される感じ。iPhoneとのペアリングも簡単だ。iPhoneのプレイリストを呼び出して、いつもの曲を再生してみる。2万円クラスのワイヤードのイヤホンや、オーバーヘッドの大型ヘッドホンと比較してみると、やはり物足りない。空間が広がらないのと、音に緻密さがなくなる感じ。しかし、これまで使っていた左右連結型のワイヤレスイヤホンと比べると、BOSEのほうがレンジが広く、低音もしっかり出ている。サウンド的にはほぼ満足できると思った。

試走。

後日、ランニングで使用してみる。装着して走ってみると、これまでの左右連結型のイヤホンに比べて明らかに重く感じる。しかし装着感は悪くなく、この状態で全力疾走しようと、ジャンプしようと外れるおそれは全くない。重さも走っているうちに気にならなくなった。走っている間に、装着が緩んだりすることもなく、1時間ほどのランで、装着し直す必要はなかった。いつもの音楽を再生しながら、走り始める。操作のほとんどは右のユニットで行う。離れた2つの凸部が音量の「+」と「ー」で、前側が「ー」で、後ろ側が「+」だが、感覚的には逆の感じ。その間の凹部がマルチファンクションで「再生/停止」「次曲へ/前曲へ」のボタンとわかりやすい。左側のユニットのボタンはBluetoothのON/OFFのようだ。ボタン類が大きいとはいえ、走りながら操作するのは面倒で、iPhone本体側で操作するほうが簡単だ。

音切れの発生。

室内では起きなかった音切れが発生。頭を回した時など、左側の音が、たまに途切れることがある。最近の左右連結型のワイヤレスイヤホンではほとんど起きなくなっている音途切れが時々起きるのには、ちょっとがっかりする。音切れは、一瞬で、すぐに回復するので、それほど気にはならないが…。音量は、イヤホン側とiPhone側の両方で調整可能。ボリュームを最大にしてもうるさいほどではない。IPhoneの目盛りで2つ下げたポジションで聴くことが多い。外部音は、かなり入ってくる。後ろから近づいて来る自動車の音などはわりと聞こえる。

防滴について。

半年近く使用しているが、防滴に関するトラブルは今のところゼロ。従来のように本体のカバーを開けてに充電用のUSBミニ端子を差し込む形式ではなく、充電ケースの電極部にセットするだけなので、端子口からの浸水が起きないためだと思われる。とは言っても「防水」ではなく「防滴」なので、使用後は、水洗いはせず、従来通り、固く絞ったタオルで拭くだけ。取り外せるイヤーピースを週に1度は水洗いするという方法を続けている。

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アップテンポ&重低音のロックと相性がよい。

走っているときは、音楽に集中しているわけではないので、音質的には十分と感じた。ランニング用に作った「マイマーチ」と呼んでいるプレイリストを再生してみる。山下達郎の「アトムの子」など、アップテンポで、ビートが効いた、重低音もしっかり入った曲ばかり集めたプレイリストだが、このイヤホンのサウンドととても相性が良く、気持ちよくノれる。

もう左右連結型のワイヤレスイヤホンに戻れない。

この文章を書いているのは、購入から半年あまり経過した時点である。半年経った時点で、次々に新しいモデルも出てきたが、現時点で選んでも、多分同じイヤホンを選ぶと思う。このイヤホンを買って意外だったのは、他のイヤホンを使う機会がほとんどなくなったということ。ランニング以外の、例えば電車の中でも、ワイヤードイヤホンも鞄に入れて持ち歩いているのだが、ほとんど、新しいBOSEを装着してしまう。それほど気軽なのである。次は、音質のよい左右独立型のBluetoothイヤホンを探してみるか、と思い始めたところ。 

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