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岡田斗司夫 小飼弾「未来改造のススメ」

「単身急増社会の衝撃」を読んだ後、もっと軽い本を読みたくて、選んだ本。岡田斗司夫小飼弾との対談集。しかし、あまりののギャップに頭のスイッチが切り替わらず、対談の流れについて行けない。荒唐無稽な話がポンポン飛び出してくる。そんな見出しの一部を紹介すると、「カネ持ち、モノ持ちは、もはやダサイ!」「コンテンツはタダだということがばれてしまった!」「個人という幻想が終わり、他人同士が家族になる」「世界支配は機械政府に任せてしまえ!」「日本人全員を年金生活者にしてしまえ!」「沖縄と北海道は独立国に、日本は『合県国』に」などなど…。冗談のような珍説がぽんぽん飛び出してくるのだが、それが即座に否定できない説得力を持ってしまっているからあなどれない。例えば「単身化」の問題にしても、こんなロジックで攻めてくる。「むかし日本人は「一族郎党」で豊かだった。それを核家族にして分け、さらに一人一人に部屋を割り当てるなんて無茶をしてしまった。個人で考えるのではなく、一族20人くらいのうち三人が働いていれば上等でいいんじゃない。」「すでに日本は10人に1人が働くぐらいで、モノの生産やサービスの提供も含めて、社会を回せるようになっている。」「ただし昔と違って、一族は血縁とは限らない。縁もゆかりもない他人同士、『拡張家族』として20人くらいがお互いに支え合って生きて行くのがいいんじゃないか」…。ぶっ跳んでいるが、間違ってはいない。地縁、血縁、社縁に代わる新しい縁を見つけるとすれば、ある種の仲間縁、趣味を同じくする同士のつながりではないか?他にも「非モテ男は、ばあやにむかえ」とか、過激かつ笑えるソリューションが次から次へ出てくる。さて、この本は「売り」か「買い」か、と聞かれたら、間違いなく「買い」だと答えたい。迷走する政治、経済の低迷。格差の拡大、単身化、年金崩壊、少子高齢化…。にっちもさっちも行かなくなった日本の現状を打開するには生半可なことをやっても無理。以前、農業や養蜂業、猟師、そしてランニングで過激なやりかたにこだわる「エコ・エヴァンジェリスト」とでも呼びたい人たちの生き方を紹介したが、もうひとつの過激なやりかたは、この本に書かれているような「ぶっ飛んだ方法」かもしれない。それにしても岡田斗司夫は、このところ面白い。激ヤセして書いた「いつまでもデブと思うなよ」「世界征服は可能か」「オタクはすでに死んでいる」あたりから面白くなってきたような気がする。上記3冊をとりあえず購入しよう。