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伊藤 礼「自転車ぎこぎこ」

朝日新聞の日曜版の書評欄で見つけた本。自分が始めた趣味に関して書かれた本を読むのは、とても楽しい。ランニングだけで三十冊以上は読んだと思う。中でも、ランニングの専門家ではない人が書いた本は面白いし、意外と使えるのである。村上春樹、甘粕りり子、原章二…。自転車も、趣味というほどではないが、東京勤務の時に、ドイツ製のBD1という折りたたみ自転車を買って、都内を走り回っていた。もうしばらく東京にいたらハマっていたのではないか。関西に帰ってきて、ランニングを始めたせいで自転車には乗らなくなったけれど、自転車への興味は持続していて、時々自転車雑誌も買う。
この本も、自転車のプロではなく、英文学者、翻訳家、エッセイストである伊藤礼氏が書いた自転車の本である。だから文章が面白いのである。それと自転車入門が定年直前の70歳前という超遅咲きであることもプラス材料のひとつ。数年の間に7台も自転車を購入し、定年後の暇に任せて、全国に出かけてゆく。文章が軽妙で、サクサク読める。中高年以降に自転車入門を考えている人の入門書としては最良のものではないかな。特に自転車の選び方は、思いこみや失敗も含めて参考になる。そろそろ自転車に乗り始めようかな。同じ著者が最初に書いた自転車エッセイ「こぐこぐ自転車」も購入し、先に読了。
http://d.hatena.ne.jp/nightlander/20100215/1266203302
本書のほうは「こぐこぐ〜」から数年経ち、著者の自転車生活も進化している。本書の中で購入自転車は8台目に達し、自転車旅行も、宅配便を利用したりと進化を遂げている。地図も国土地理院の地図からダイソーの100円マップになり、最後の山陰ツアーではiPhoneまで登場する。デジタル機器と自転車は、実は相性が良いのだ。