動画で気づき

駅伝のTV中継を見ていると、選手が沿道の建物の窓ガラスに映った自分のフォームをチェックしているのを目にする。ふだん走っていて、自分のフォームを見るということはほとんどない。最近のデジカメは動画も撮影できるので、以前から、三脚とかを持ち出して自分のフォームを撮影してみたいと思っているのだが、なかなか実現しない。デジカメ&三脚をかついで走るわけにいかないので、撮影だけのために出かけることになるからだ。
先日、妻と二人でランニングをした時、走り終わった後で、iPhoneのカメラを使って動画を撮影してみた。家に帰って自分の走りをパソコンに取り込んで再生してみた。時間はほんの数秒だ。いままで写真などでは何度も目にしているはずの自分のフォームだが、何だかヘンだ。左右のひじの角度がびっくりする位違っている。右側はひじを直角より深く曲げているが、左側は90度以上に開いている。不思議に思って、これまでのマラソンで撮影された自分の写真を見てみると、ほぼすべてにおいて右ひじの角度がゆるくなっている。なぜ、いままで気が付かなかったのだろう。理由は「動画ではなかったから」だ。ランニグは、もともと左右の身体を交互に動かす運動であり、どの瞬間においてもフォームは非対称である。だから左右の腕の位置が違っていても不自然には見えなかったのだ。それが動画で見た瞬間、パッとわかったわけだ。動画の威力である。以来、腕の角度に注意して走るようにしている。