GPSランニング


ランニングを支援するデシタルツールの中で、いちばん買ってよかったと思うのはGPSを活用したツールである。私の場合は、GarminというメーカーのFRシリーズ。腕時計型でありながら、GPSレシーバを搭載し、走った距離、タイム、ペース、高度などがリアルタイムで計測できる。そんなこと、普通のストップウォッチ付携帯で簡単に計測できるじゃない、というかもしれない。いつも走る、距離などがわかっているコースなら、タイムやペースは、計測できるだろう。問題は、いつもと違うコースを走る場合である。いつものコースから、ちょっと気分を変えて、違うルートを走ってみたいと思うことはよくある。そんな時、走った距離がわからなければ、タイムもペースも計測することはできない。GARMINのFRシリーズなら、ただ走るだけで、距離、タイム、ラップ、ペースがリアルタイムで計測できる。タイムもキロ/分を表示する。上位モデルには心拍センサーとリンクして心拍を測定する機能もある。
GARMINを使うようになってから、ランニングの距離が伸びるようになった。キロ毎のペースを測りながら、少しずつ距離を伸ばしていくのは、とても楽しい。出張先でも、ランニングパンツとシューズさえあれば、距離やタイムを測りながら、ちゃんとトレーニングができる。基本は距離・時間の計測だが、ポイントとなる地点を登録しておけば、現在地点から見て、ポイント地点がどちらの方角にあるか表示してくれる。とはいってもカーナビのように、地図上でナビゲートしてくれるわけではない。また記録したデータは、パソコンに読み込むことができ、専用のソフトで管理することができるし、Google地図にルートを表示させることもできる。
GPS付の携帯電話でも同じような機能を備えた機種はあるが、GPSをオンにして走ると、2時間ぐらいしかバッテリーが持たないのが弱点。ちょっと長めのランニングでは使えない。またiPhoneiPodでシューズに付けたセンサーによって走る距離を測定するNike+という製品があるが、歩数によって距離を測るため、誤差がかなり出る。自分の場合、iPhoneNike+も併用しているが、(音楽プレーヤーとしても、携帯電話としても)ゴール後誤差の調整をする必要がある。カシオが一時期GPSレシーバ内蔵の腕時計を出していたが、やはりバッテリーの持ちが悪く、機能もGARMINには及ばなかった。将来的には、iPhoneなど、携帯端末に組み込まれ、心拍など、体調のモニターから、ペースメーカー、トレーナー、さらにランナー仲間との通信機能を備え、ディスプレイもスポーツサングラスなどに組み込まれるようになるだろうが、いまのところ腕時計型がいちばん使いやすいようだ。
新しいFR405では、デザインも、より普通の腕時計らしくなっていて、普段はGPS機能をストップし、腕時計としても使える。
普段走るコースではあまり見かけないが、市民マラソンなどではよく見かけるようになった。日本の時計メーカーは、なぜ出さないんだろう。