SF

岡田斗司夫「世界征服は可能か」

『個人的に岡田斗司夫を読んでみよう企画第3弾」。自分は、この本の読者ではない。この本の読者は「ヤッターマン」「不思議の海のナディア」や「ドラゴンボール」「北斗の拳」とかのファンだった人。『SFや冒険物語には必ず世界征服を企む「悪の組織」が出…

機械じかけの鸚鵡

AR.Drone Parrotなる機械がやってきた。簡単に言うとラジコンヘリコプター。いままでのラジコンヘリと違う点は操縦をiPhoneで行うことである。「絶対買うだろうと思ってたよ」「そんなもん買うのは、あんたぐらいですよ。私の知ってる限り」などという意地悪…

岡田斗司夫「オタクはすでに死んでいる」

自分も時々オタクと呼ばれることがある。別に反論する程のことではないと思っているし、別に気にしたこともない。だから、これまで「オタクとは何か」とか「オタクの考察」とかにまったく興味が持てなかった。個人的に「岡田斗司夫を読んでみよう企画」第2…

柴田哲孝「GEQ」

かなり宿題的に読んだ「1Q84」「太陽を曵く馬」「仮想儀礼」が終わり、一段落。もう少し軽めのエンタテインメントを読んでみようと手に取ったのが、この作品。「GEQ」とはGreat EarthQuake---巨大地震のこと。作者は、「TENGU」「KAPPA」「RYU」という日…

J.H.コッブ「隠密部隊ファントムフォース」

軍事スリラーは大好きなジャンルである。中でも潜水艦もの、ステルス兵器もの、特殊部隊もの、スナイパーものは、書名にその言葉を見つけしだい手当たりしだい買ってしまう。自分はなぜか「卑怯な」戦い方に惹かれるようなのである。海中に、深く静かに潜航…

伊藤計劃「虐殺器官」

もう十数年前のことである。当時の写真週刊誌に、ボスニア紛争の写真が掲載されていた。カメラが捉えていたのは虐殺で犠牲になった「人間の骨」だった。記事には「憎悪のあまり、殺すだけでは足りず、肉を骨から削いだ。」とあった。思わず背筋が冷たくなっ…

ウィリアム・ホープ・ホジスンの本

昔、東宝の映画で「マタンゴ」という作品があった。小学生のころ、近所の映画館で確か怪獣映画と2本立てで観たのだが、これが大人向けのホラー映画で死ぬほどこわかった。豪華ヨットで航海に出た男女7人が嵐に遭って難破する。たどり着いた無人島は、カビ…

スタニスワフ・レム「砂漠の惑星」ハヤカワSF文庫

同じ本を2度読むことはほとんどないが、本書は、その例外とも言える1冊。高校か大学の頃、初めて読み、その後2度は読んでいる。数年前に、もう一度読みたいと思って本棚を探したが見つからず、絶版になっていて書店にもなく、ネットで古書を探してようや…

飛 浩隆「グラン・ヴァカンス--廃園の天使<1>」ハヤカワ文庫JA

かっこいいSFが読みたかったら、これしかない。 SFだが、その魅力はSFというジャンルを遙かに凌駕している。流麗でスタイリッシュ、審美的ともいえる文章。トリッキーで意表を突くストーリー。舞台は、仮想リゾート“数値海岸”の中の「夏の区界」。ゲス…

前島 賢「セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史」

「セカイ系」そんな言葉があるとは知らなかった。ただ「セカイ系」の代表とされる作品に新海 誠のアニメ「ほしのこえ」高橋しんのコミック「最終兵器彼女」にはハマッたことがある。本書の中にセカイ系の定義らしきことが書かれている。「作品の中に世界はあ…

吉岡 平「火星の土方歳三」

数年前、書店でタイトルを見て思わず吹き出してしまった。中年世代でE.R.バロウズの火星シリーズにハマッたSFファンなら、ニヤリとするはずだ。南北戦争のさなか、インディアンに追われた南軍兵士のジョン・カーターは逃げ込んだ洞窟で火星に瞬間移動す…

フランク・シェッツィング「深海のYrr」ハヤカワ文庫

過去3年に読んだSFの中では間違いなくベスト1。いわゆるSFというより、マイクル・クライトン的なハイテク・スリラーに近い。ノルウエイの海底でゴカイに似た生物がメタンハイドレートの層を掘り崩していることが発見される。このまま掘り進むと大陸棚…

藤崎慎吾「鯨の王」

大好きな海洋SFで久しぶりの作品。ベルヌ「海底2万マイル」 クラーク「海底牧場」など、作品はあまり多くない。 最近ではドイツのフランク・シェッツィング著 「深海のYrr」が久々のヒット。そのスケール、環境問題を 含む最新の海洋・深海事情、魅力的な…