民俗学

内田樹 釈徹宗「聖地巡礼 ビギニング」

先日、内田先生が語るシンポジウムを聞いて、ますます冴えわたる直感ブッ飛びロジックにゲラゲラ笑ってしまった。中に出てきた京都東山の鳥辺野、長崎の隠れキリシタンの話が面白かった。シンポジウム後の質問時間で聴衆の一人から徳島県にノアの方舟が流れ…

吉野裕子「蛇 日本の蛇信仰」

「鏡餅」の由来を知っているだろうか? 一説には、穀物神である年神(歳神)へのお供えであり、三種の神器である、八咫鏡(やたのかがみ)を形どったと言われるが、明らかではない。 本書によると、大小の餅を重ねた、あの形は「トグロを巻いた蛇」を現して…

中沢新一 NHKカルチャー講座「アースダイバーと読み解く 大阪の記憶」

ナマの中沢新一の話を聞くのは2度目。前回は内田樹や釈徹宗とのシンポジウムだったので単独の講座は初めて。教室は満員。話は東京の「アースダイバー」から。「アースダイバーとは何か?」というところから語り始めるので本を読んでいる人間には最初は少々か…

坂本龍一 中沢新一「縄文聖地巡礼」

「縄文」という言葉に反応、中沢新一の名前で手に取り、坂本龍一という意外性で購入。中沢新一は、割と読んでるほう。「未来から来た古代人 折口信夫」 以来かな。「アースダイバー」「精霊の王」「芸術人類学」と読みつないできた。中沢新一の本はどれも文…

谷川健一「古代学への招待」

「青銅の神の足跡」「白鳥伝説」など、目からウロコ体験満載の名著の著者による古代学入門。目次を見て購入。 「邪馬台国と物部王国」 「金属と白鳥」 「山部の物語」 「古代巫女王の系譜」 しかし、この手の本って、時間に余裕のある時でないと、なかなか読…

吉野裕子「山の神」

同じ著者の「蛇」という本を読んで強烈な印象が残っている。鏡餅はとぐろを巻いた蛇を表している。「カガミ」の「カガ」は蛇を表し、「鏡」とは「カガの目」つまり蛇の目から来ている等、目からウロコが何回も落ちた経験がある。本書は日本古来の神様は、そ…