探検

有栖川有栖「幻坂」

ちょっと寄り道読書。昨年3月に散策した天王寺七坂を題材にした短編集ということで購入。著者の作品を読むのは初めて。「大阪ほんま本大賞」というのがあるそうで、『大阪の本屋と問屋が選んだ、ほんまに読んでほしい本』ということらしい。本書は、2017年…

角幡唯介「アグルーカの行方 129人全員死亡、フランクリン隊が見た北極」

「空白の5マイル」「雪男は向こうからやってきた」に続く3作目。今度は北極が舞台だ。探検の歴史と自らの探検紀行を同時進行で語っていくという手法はすっかり定着したようだ。どちらか一方だけだとたぶん退屈してしまう探検読み物が、この手法なら最後ま…

角幡唯介「空白の5マイル」

シロクマさんのオススメで購入。秘境探検ドキュメンタリーは好きなジャンルだが、21世紀のいま、世界中の秘境は踏破されつくしているからだろうか、読むのは、もっぱら19世紀から20世紀にかけての秘境探検の話。本書は、2009年という、ごく最近の探検…