ライフスタイル

高城剛「私の名前は高城剛。住所不定、職業不明」

数年前から、自らのライフスタイルを一変させ、オーガニック・ノマドと言ってもいいような生活を送っている高城剛が、自らを語った初めての本。この人は、どこか胡散臭くて信用できない、という人もいるが「時代を見る眼の確かさ」「物事の見きわめの早さ」…

レイチェル・ボッツマン/ルー・ロジャース「シェア」

三浦展「これからの日本のために『シェア』の話をしよう」に続く「シェア」の2冊目。2冊とも、自分にとって、とても重要な本になると思う。そして、ここ数年、考え続けている問題の答があると思った。しかし読んでいる途中は、かなり辛かったことも告白し…

三浦展「これからの日本のために『シェア』の話をしよう」

この本を読みはじめた時に、東日本大震災が起きた。 被災地の報道を目にして、言葉を失った。発生から2週間以上経過しても失語症状態は続いている。震災の報道を見ているだけで体調が悪くなったり、うつ状態になったりすることがあるという。阪神大震災の時…

ポークパイを買う。

帽子好きである。先日、「ポークパイ」というスタイルの帽子を買った。このところハンチングばかり買っているので、ハットは久しぶり。持っている帽子を数えてみると、40個ぐらいある。ランニング用のキャップだけで10個余り。ハットが10個。ハンチン…

曽野綾子「老いの才覚」

「老い」「老後」「高齢者」などの言葉に敏感になっているこの頃。自分自身が年をとってきて、そして親が後期高齢者になって認知症とか介護の問題に直面しているせいだろう。新書で、この手の本をあまり買う気はしないのだが、タイトルの「老い」と「才覚」…

三浦展+SML「高円寺 東京新女子街」

高円寺が、時代とシンクロしているらしい。「下流社会」「シンプル族の反乱」などで知られる著者は、パルコのマーケティング情報誌「アクロス」の時代から自分にとって最も信頼できるトレンドウォッチャーだった。朝日新聞のインタビューの中で、本書を書い…

かとうちあき「野宿入門」

自分の中では「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」に続く、都市型アウトドア生活の入門書。著者は30歳になる女性。ミニコミ誌「野宿野郎」の編集長だという。逞しい精悍な女性を想像してしまうが、Webで画像をググると、スラリとして、ボーイッシュで、涼や…

「俊」と「彦」

自分の名前が、どんな理由や経緯で、そう名付けられたか、親に聞いたことがあるだろうか?自分の「俊彦」という自分の名前は、どちらかというと平凡な名前であり、命名の由来や親の特別な思い入れがあると思えなかった。姓名判断などに従って、適当に付けら…

坂口恭平「ゼロから始める都市型狩猟採集生活」

書店の新刊コーナーで「都市型狩猟採集生活」という言葉が目に飛び込んできて、思わず購入。以前のエントリーで、大学を出て猟師になった千松信也氏の「ぼくは猟師になった」を取り上げたが、こちらは「都市型」という「型」がつく。阪神大震災の日の夜、す…

岡田斗司夫「オタクはすでに死んでいる」

自分も時々オタクと呼ばれることがある。別に反論する程のことではないと思っているし、別に気にしたこともない。だから、これまで「オタクとは何か」とか「オタクの考察」とかにまったく興味が持てなかった。個人的に「岡田斗司夫を読んでみよう企画」第2…

岡田 斗司夫「いつまでもデブと思うなよ」

個人的に「岡田斗司夫を読んでみよう企画」第一弾。テレビに出てきた著者の激ヤセぶりに驚いた記憶がある。本書によると1年で50キロやせたという。すごいとしか言いようがない。なぜやせようと思ったのか、どんなダイエット法でやせたのか、とても気にな…

岡田斗司夫 小飼弾「未来改造のススメ」

「単身急増社会の衝撃」を読んだ後、もっと軽い本を読みたくて、選んだ本。岡田斗司夫と小飼弾との対談集。しかし、あまりののギャップに頭のスイッチが切り替わらず、対談の流れについて行けない。荒唐無稽な話がポンポン飛び出してくる。そんな見出しの一…

藤森克彦「単身急増社会の衝撃」

本が読めない。 暑いのと、仕事が忙しいのとで、読書が進まない。こんな時はサクサク読めるミステリーか、ハイテク軍事スリラーか、時代小説を読むのがいちばんなのだが…。憂鬱なテーマの本書、読了まで1週間以上も費やしてしまった。 「無縁社会」=「単身…

マーク・ローランズ「哲学者とオオカミ」愛・死・幸福についてのレッスン

哲学者、オオカミと暮らす。 この本の存在は友人に教えてもらった。新聞の書評欄でも読んだ記憶がある。読むまでは「オオカミ」というのは比喩だと思っていた。本書は、そうではなく哲学者が現実にオオカミと一緒に暮らした話なのである。「オオカミなんて飼…

内田樹「邪悪なものの鎮め方」

2月のエントリーに本書の購入エントリーがある。ちらっと「1Q84」について書かれた章を読んで、ちょっと遠ざかっていた。同じ著者と釈徹宗との対談「現代霊性論」を先に読み、さらに他の本にいろいろと浮気している内に家人に先に読まれてしまい、なかなか…

クリストファー・マクドゥーガル「BORN TO RUN 走るために生まれた」

スゴい本だ。書店で見つけた時に気になっていたが、まさかこれほどの本とは。間違いなく今年の「マイ・ベスト3」に入りそうな本。著者は、自らがエクストリーム・スポーツも手がけるアスリートでもあるジャーナリストだ。しかしランニングだけは、多くの故…

金哲彦「走る意味 命を救うランニング」

ランニング初心者として金哲彦氏の本は何冊か読んでいる。中でも「3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから (光文社新書)」は、2008年の東京マラソン挑戦の時の参考書として何度も何度も読んだバイブルだ。著者が提唱する「体幹ランニング」と…

難波功士「ヤンキー進化論  不良文化はなぜ強い」

いま、マーケティングの分野で「ヤンキー」が注目されているという。比較的早く結婚し、子だくさんで、親や家族を大切にする。地域の行事やコミュニティにも積極的に参加する…。ほんとうなの?と思う。現状や社会に対して不満を持って、つっぱっていた不良世…

隈研吾+三浦展「三低主義」読了

「負ける建築」の建築家、隈研吾と「下流社会」「シンプル族の反乱」を書いた三浦展の対談。「三低主義」とは、女性が結婚相手を選ぶ歳の「三高主義:高学歴・高所得・高身長」に代わる新しい男性の理想像「低リスク」「低依存」「低姿勢」のことらしい。目…

隈研吾+三浦展「三低主義」

「シンプル族の反乱」の著者である三浦展と建築家 隈研吾の対談。目次をさっと見て、「進歩の終わりの時代」という言葉が目に飛び込んできて購入。個人的に、「進歩」「効率化」「成長」という言葉に代わるキーワードを求めているのである。

千松信也「ぼくは猟師になった」

めずらしい人もいるものだ。大学(京大)を出て、猟師になった人の話。猟師では食べていけないので、運送会社でバイトをしながら猟師を続けている…。 そうなんだ。日本では、猟師は食べていけないのだ。前半は、なぜ猟師になったか?という生い立ちの話。小…