テレビ

大西康之「東芝解体 電機メーカーが消える日」

僕のコピーライターとしてのキャリアの8割ぐらいは、家電メーカーの広告や販促、イベントに関わる仕事だった。そして後半は、通信大手の広告や販促にも関わった。今世紀に入ってからの仕事は、本書で描かれた電機メーカー凋落の時期と重なっている。その間…

NHKスペシャル 未解決事件「file.03 尼崎連続殺人死体遺棄事件」

録画してあった番組を昨日ようやく視聴。番組を見始めてしばらくすると奇妙な感覚にとらわれた。事件が起きたマンション周辺の風景、商店街、一家を監禁したというアパート…。「杭瀬」という町の名前が出てきて、ようやく奇妙な感覚の理由がわかった。「杭瀬…

指南役「テレビは余命7年」

この本はテレビの危機を描いた本である。いわば「警告の書」である。なのに面白い。面白いといってしまっては不謹慎かもしれないが、ぐいぐい引き込まれて読んでしまう。面白さの理由は、僕たちがよく知っていると思い込んでいたテレビの世界の、知らなかっ…

境 治「テレビは生き残れるのか」

ここ1〜2年の間読んだ、スマートテレビやテレビの未来を考察した本の中で一番よかった本。よかった理由は、未来のテレビのありかたや広告ビジネスのありかたを曲がりなりにも提示してくれていること。「インターネットやソーシャルメディアの普及によりテ…

内田樹「街場のメディア論」

今年になって4冊目の内田樹の本。内田先生は、自分がいま一番信頼できると思っている論客の一人。いつもながら独自でありながら、しかも説得力のある論理展開でぐいぐいと読者を引っ張っていく。新聞やテレビなどのマスメディアが凋落しつつあると言われて…

NHKスペシャル「無縁社会」

1月31日放映のNHKスペシャル「無縁社会」を一週間遅れで見た。「無縁死」と呼ばれる身寄のない死者が年間3万2千人もいることがNHK独自の調査で判明。番組スタッフは、いま世の中にとても奇妙な、深刻な自体が起きているのではないか…という意識を持っ…