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池井戸潤「陸王」

著者の作品を初めて読んだ。「下町ロケット」は面白そうだったが、ベストセラーになり、映画やドラマになってしまうと、天邪鬼の虫が動いて敬遠していた。まずタイトルの「陸王」が目に飛び込んできた。今の人はほとんど誰も知らないと思うが、「陸王」は、…

トム・ヒレンブラント「ドローンランド」

近未来の交通とメディアの姿を描いたSFを探していて、本書に遭遇。高城剛の「空飛ぶロボットは黒猫の夢を見るか」が予言するような「インターネットにつながった自律型ドローンが日常のあらゆる空間を飛び交う未来」を描いたSF。著者はドイツ人で、料理ミス…

牧村泉「梅ケ谷ゴミ屋敷の憂鬱」

友人の寺久保さんのおすすめ。著者は、コピーライターから作家に転身、2002年、「邪光」で第3回ホラー&サスペンス大賞を受賞。寺久保さんが開いた集まりで会ったことがあるかないか…。「邪光」は読んだ。主人公の女性の心理描写が巧みで、平凡な主婦がじわ…

P・W・シンガー&オーガスト・コール「中国軍を駆逐せよ!ゴースト・フリート出撃す」

最近、軍事関係のエントリーが多いかなあ…。実際には、読む本全体の1/10にもならないと思うが、最近のエントリーだけを読むと誤解されるかもしれない。潜水艦モノ、海戦モノ、ハイテク軍事スリラーはもともと好きなジャンルだけど、本書も、その類である。…

数多久遠(あまたくおん)「黎明の笛」kindle版

前回エントリーの「深淵の覇者」の著者のデビュー作。著者は航空自衛隊の元幹部自衛官。本書に先立って2008年に軍事シミュレーション小説「日本海クライシス2012」をネットで発表。その後、本書の原型となった「黎明の笛 KDP版」を個人出版。それが出版社の…

数多久遠「深淵の覇者」

大好きな海戦&潜水艦モノ。 舞台は、尖閣諸島付近や沖縄トラフなど東シナ海。著者は航空自衛隊の元幹部自衛官。帯に「これはただのフィクションではない。警告の書だ!」とあるが、「尖閣諸島をめぐる日中の紛争」という点では、設定にリアリティが足りず、…

宮部みゆき「荒神」

2013年3月から2014年3月まで朝日新聞に連載していた新聞小説。毎日コマ切れに読まされる新聞小説は好きではないが、本書は連載中から気になっていて、発売と同時に購入。不思議なことに宮部みゆきの小説を読むのは本書が初めて。著者の作品が別に嫌いという…

映画「永遠の0」

泣いた。 ようやく映画版「永遠の0」を鑑賞。しっかり泣いた。周囲からも、すすりあげる声やハンカチを取り出す音が、聞こえてきた。2年ほど前、原作を読んだ時もやっぱり泣いたと思う。しかし見終わってみると、原作を読んだ時と同じ違和感を感じている自…

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖4 栞子さんと2つの顔」

「古書の世界」がベストセラーに。 古書というものに、若い世代ほど馴染みがないと思うのだが、古書店を舞台にした「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズがベストセラーになっているらしい。先日、FMを聴いていたら本書の作者の三上延と百田尚樹がゲストで出…

万城目学「偉大なるしゅららぼん」

京都、奈良、大阪の次は、滋賀だ。滋賀というか、近江は、マイ古代史ブームの中で、かなり重要なポジションを占めているので、期待して読んだ。著者の作品は、「学園もの」プラス「伝奇的ファンタジー」である。軽妙な語り口で描かれる学園生活の中に、古代…

スティーブン・ハンター「蘇るスナイパー」

冬休みの読書は、エンターテインメントに徹した2作品。こたつに入ってお酒を飲みながら、大好きなジャンルの小説(主として冒険&軍事&SF)を読むのは至福の時間。1作目は、久々の「スナイパー物」。著者は、スティーブン・ハンター。主人公は、元海兵隊の…

有川浩「阪急電車」

書店でよく目にするのに、どういうわけかなかなか読む機会が訪れない作家がいる。自分にとっては、東野圭吾、そしてこの有川浩も、ちょっと気になりながら、いまだに購入するところまで至っていない作家の一人。「図書館戦争」シリーズもなんか気になってい…

飴村 行「粘膜人間」

少し前から書店の店頭で目についていた作品。第15回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。隣に並んでいた同じ著者の「粘膜蜥蜴」のほうにまず目が行ったが、デビュー作の本書を読んだ。身長195cm、体重105kgの小学生。河童、憲兵隊…。そんな異常な設定が何の説明…